ハーブ辞典

ユーカリ

表示名称
ユーカリ
学名
Eucalyptus radiata ssp. Radiata
和名
ユーカリ
種別
フトモモ科ユーカリ属
原産地
南ヨーロッパ、北アメリカ、オーストラリア
利用部位
花言葉
新生 再生
含有成分
精油、タンニン、フラボノイド

学名のEucalyptusはギリシャ語のeu(よく)、kalyptos(覆われた)の合成語とされています。ユーカリは開花前には花を覆うcap(萼)がついている様子からの連想か、常緑で世界最大級の巨木が地面を立派に覆う事からの命名とも考えられています。日本でも品種によっては戸外で良く育ち剪定しないと1年で2~3メートルにも成長します。オーストラリアには112メートルもの高さに達するものもあり世界でもっとも大きな木のひとつともされています。
オーストラリアの先住民アボリジニはユーカリの葉を発熱時の治療に用いていました。沼地はユーカリの木が根付くと多量の水を吸い上げてしまうために乾燥し、そのためマラリアを運ぶ蚊の生息地は減少しました。そのことからユーカリは「オーストラリアの解熱の木」と名付けられました。

美容/健康に関するコラム

ユーカリは殺菌効果が高い植物として世界中で用いられてきました。葉に含まれる精油は血液循環を促進し、皮膚の血行を良くして発汗を促します。優れた鬱血除去剤や去痰薬にもなります。風邪インフルエンザ、咳、喘息、百日咳、肺炎、気管支炎などの肺感染症、カタルや服鼻腔炎、耳の伝染病にも用いられました。外用としてはヘルペスや筋肉痛、捻挫、関節炎などにもローズマリーやラベンダーなどとブレンドして用いると効果が増すとされています。