ハーブ辞典

ウメ

表示名称
ウメ
学名
prumus mune
和名
ウメ(梅)
種別
バラ科サクラ属
原産地
中国など
利用部位
果実
花言葉
上品
含有成分
クエン酸、リンゴ酸、コハク酸、カルシウム、カリウム、リン、鉄、ビタミンA・B1・B2・Cなど
作用や働き

中国から梅が伝わったのは「烏梅(うばい)」という漢方でした。5~6月頃の青い梅の実を収穫し薫製にしてから乾燥させたものが烏梅です。烏梅は表面が黒く、強い酸味があります。また青い果実をすりおろして果汁を搾り、煮詰めてあめ状にしたものが梅肉エキスです。烏梅は解熱、咳止め、下痢止め等を目的に処方されます。

家庭では咳止め、解熱として梅干しをホイルに包んで蒸し焼きにしたものに熱湯を注ぎ飲用します。梅肉エキスは湯でうすめて下痢の時等に用います。

梅は中国原産で薬用として親しまれ、平安時代頃に日本に伝わったとされています。しかし薬効ばかりではなく、その花のもつ気品や美しさから漢詩や和歌などの題材とされてきました。「東風吹かば、匂いおこせよ、梅の花、主無しとて、春を忘るな」と菅原道真公が和歌を呼んだ事でも知られています。
毎年一番に春が来た事を教えてくれる樹木のひとつとして現代も多くの日本人に愛されています。茨城県水戸市の偕楽園は3,000本の梅を楽しむことができる名所として江戸時代より親しまれています。甘い香りとともに梅の花に来るうぐいすの声を聞くと風流な春の情緒を楽しむ事ができます。

美容/健康に関するコラム

梅干しは日本独特の保存食です。梅干しの酸っぱさは、納豆の味やにおいより苦手な外国人も多いようです。強い酸味に殺菌・防腐効果があるため食品の保存に用いられ、また胃腸の働きを即すので食欲増進にも効果があるとされます。