ハーブ辞典

ホップ

表示名称
ホップ
学名
Humulus lupulus
和名
セイヨウカラハナソウ
種別
アサ科カラハナソウ属
原産地
北欧、北半球の気候の穏やかな地域、北アメリカ、西アジア
利用部位
花言葉
信じる心 天真爛漫
含有成分
苦味配糖体(フムロン、ルプロン、コフロン)、精油(フムレン、ミルセン)、タンニン、アスパラギンサン
症状・目的
作用や働き

苦味質は消化を助け、肝臓の機能を高め、胆汁や消化液の分泌を促進します。またタンニンは炎症や下痢を治し、ホップの殺菌作用は化膿を防ぎます。

学名のHumulus lupulusはラテン語のhumus(大地、地面)という言葉に語源があります。蔓状のこの植物は支柱などを立てない野生の状態では地面を這うようにのびる性質からなのではと考えられます。種小名のLupulusの語源はラテン語のlupus(狼)にあります。羊を食べる狼の様にヤナギに絡みつくホップの姿から名付けられました。
近年ヨーロッパでは気分障害及び睡眠障害や更年期障害にホップを利用しています。またホップには鎮痙作用があり、腸の痙攣をはじめ、神経性胃弱や過敏性腸症候群といったストレス性の消化器疾患を含む全身の筋肉の緊張をやわらげる働きもあります。

美容/健康に関するコラム

ホップに含まれるアスパラギンは穏やかな利尿作用をもち、体液鬱滞を緩和し、毒物の排出を早めます。この作用と肝臓への作用が合わさることにより、湿疹やニキビ、吹き出物などの皮膚のトラブルを解消するとも言われています。ホップの弛緩作用と抗ヒスタミン作用も皮膚疾患には有用です。外用としては、肌のなめらかさとしなやかさを保ち、シワを防ぐためのクリームに使用されています。殺菌作用は切り傷や創傷に有用です。